見知らぬ人と話せる時代。

 

「私とみどりさんが、こうして話せてるのって実は結構貴重なんだよ?」

 

 

そんな言葉を聞いたのは、ずいぶん久しぶりだった。

久しく忘れていた言葉だった。

知っていたはずなのに、当たり前になりすぎて、忘れてしまっていたことだった。

久しぶりに聞いた私の胸に、また衝撃を与えてくれた言葉だった。

 

 

インターネットが普及した現在では「SNS」というものが普及していて、顔も分からないどこか遠くにいるかもしれない人とコミュニケーションできるようになった。

「twitter」や「facebook」や「LINE」なんかを活用して、会ったこともない人と交流している人は多いと思う。私もその一人である。

 

 

私が「オンラインゲーム」というものに「面白い!」と感じたあの衝撃はまだ覚えている。

それは何もゲーム内容が特筆面白かったわけではない。

正直、それまでプレイしたことのある数多くのゲームソフトの面白さには勝てていない。そしてそれは今現在リリースされているゲームアプリ全般に抱いていることでもある。

 

「じゃあどうしてゲームアプリなんてプレイしてるの?」

と問われたら、私の答えはいつもひとつである。

プレイしている人が面白いんだよ。」

 

「ふーん、そんなもんかねぇ…」

と、思われてしまう時も多々あるけれど、本当にそう思っている。

 

 

 

 

 

いつだったか「天気」の話をとあるオンラインゲーム内でしたことがあった。

「今日は良い天気だけど風が強いねぇ」とか、なんの変哲もない一言である。

私はこの問いに関しては「そうだね」しかないと思っていたのだ。

だって間違いなく、隣で歩いている人に天気の話を振っても、家に招いた友達と同じゲームで遊んでいたって、同じ天候の中で同じ時を過ごしているんだから。

 

でも、返ってきた返答は意外なことばかりだった。

 

 

「えー ウチの方曇ってるよ」

「確かに今日は風強いね~」

「無風だわ」

「大雪に見舞われております・・・」

「こっち雨降ってるよ(+_+)」

「曇りのち雨、ときどき雷。」

 

 

私はこの時、ものすごい衝撃を受けたことを、今でも覚えている。

 

 

「え・・・?」って本当に言葉が出なかった。

いつだって「遊び」というものは、一か所に待ち合わせして、みんなで遊ぶものだった。

どっかのお店に遊びに行ったり、誰かの家に遊びに行って行われるものだった。

 

それがどうだろう?

「離れた人とでも一緒に遊べる」というのを、これほど感じたことはなかった。

この時の感動を、冒頭の一言を久しぶりに聞いて、思い出すことができました。

 

 

「私とみどりさんが、こうして話せてるのって実は結構貴重なんだよ?」

 

 

そう、そうなんだよ、そうなんだよな。

どこかにいる学生さん、自殺志願者、サラリーマン、主婦、飲食店の店長、中間管理職のおじさん、世界一のギルドマスター・・・。

いろんな人とゲーム内で触れ合った経験はあったけれど、この人たちって間違いなく現実で出会うことはなかった人達と話せていたという事実。

そして、そういう現実が今でもある。

 

 

改めて思うとすっげーことだと思うんだ。

そうなんだよな、普通に生きているだけじゃ、間違いなく話もしない人と話せているって、すっげー貴重なんだよな。

 

 

 

今日は、改めて思い出したことを綴ってみました。

ここまで読んでくれた人も、間違いなく私が現実で対面して、この話を聞くことはないでしょう。そして、私から話すこともないと思います。

「SNS」というものが普及して「そんなのLINE使えばいいじゃん」とか”当たり前”に言う人に対して、私も「そうだね」としか言えなくなっていましたが、これって”かなりすごいことだったはず”なんですよね(^_^;)

 

はぁ~(-_-;)どうして忘れていたのか。年末の大掃除で捨てちまったか?

 

 

この記事を読んでくれた「どこのどなたか知らない人」。

この記事を書いた「どこの誰かもわからない人」から、「読んでくれてありがとう」と言わせてもらいます(笑)